年に一度開催されるPassenger Terminal Expoが、COVID-19による中断をはさみ、3年ぶりにこの6月15日から17日にパリで開催され、当社も参加してまいりました。この催しは、関係者による課題共有や事例紹介を、3日間にわたりプレゼンテーションやパネルディスカッションを通じて行うものです。関係者というのは、空港オペレータ、エアライン、CIQ、ITベンダーなどです。課題別に8のセッションが別々の部屋で同時並行で開催される、非常に内容の濃い、価値のある会議です。会議室の外には、空港ターミナル・ビルの施設やIT関連約300社のブースがあり、各社のITソリューションを見ることができます。
今回の会議では、各国が2024~25年の実運用化を目指す、Vertiport (VTOL垂直離着陸機の発着所)のコンセプトやレギュレーション作りに関する議論が目立ちました。また、ITの活用では、Digital Twinによるターミナル建築のシミュレーションやトレーニングへの応用が、AIの空港業務への活用とともに、目を引きました。
フランスへの入国にあたっては、出発便の搭乗ゲートでワクチン接種証明の提示を求められるのみで、到着時検疫の手続きは何もありませんでした。(一方、帰国にあたっては、現地(フランス)で帰国便出発の72時間以内にPCR検査を受け、本邦厚生労働省指定フォームで陰性証明書を発行してもらう必要があります(2022年6月時点))。
パリは観光客で溢れかえっており、マスク着用率はざっと見で、100人にひとりぐらいでしょうか。日本にも観光客が戻る日が待ちどおしいですね。
(展示会場の様子)