ご承知の通り、ここ数年AIの活用が世界的に進んでいます。航空ソリューションにおいても
多くの製品がAI利用を謳っています。
・GSE自動運転
・PBBの自動制御
・旅客導線の把握
・滑走路状況の把握(舗装の状況、FOD検知: Foreign Object Debris)
また、空港でのターンアラウンドプロセス(折り返し便への貨物・機内食搭載、燃料補給など)を、貨物ドアやローダーの挙動をゲート側から画像解析することにより把握するソリューションも現れています。
これらは、映像を基にしたソリューションにAIを導入し、その精度を学習によって高めていくというものです。AIの有無による違いが比較的イメージしやすいと思います。
一方、航空業界には意思決定の最適化を目指すソリューションも多数あります。
例としては以下の様なものが挙げられます。
・ネットワーク・プランニング
・レべニュー・マネージメント
・乗員のスケジュール作成
・イレギュラー・オペレーション(IROP)における機材繰り
これらについても、ベンダー各社の資料ではAIの活用が盛んに言われています。ただ、従来から存在するこれらのソリューションに対して、どの様にAIを活用しているかについては、広報発表だけからは窺い知ることができません。これらの多くは、システムがはじき出した解答と現実の最適解とのずれを調整し精度を上げるための、キャリブレーションという作業があります。そこにAIを活用していると推察されます。
当社では、今後もこのような航空業界の最新IT動向を注視してまいります。
佐藤久徳 コンサルティング事業 運輸・旅行