企業を成長させる優れた戦略には、4つの “じっこうせい” が備わっていると考えられます。それぞれの “じっこうせい” は異なる漢字に対応しており、具体的には、「実効性」、「実行性」、「実行制」及び「実行勢」です。
1つめの “じっこうせい” は「実効性」(effectiveness)です。優れた戦略は、市場や競争環境の中で、自社の強みを活かして有意義な結果が得られるものである必要があります。
2つめの “じっこうせい” は「実行性」(feasibility or viability)です。優れた戦略は、自社の活用できるリソースを使って実践可能なものである必要があります。
3つめの “じっこうせい” は「実行制」(discipline)です。優れた戦略を実践するためには、相応しい統制のあるチームの存在が必要となります。
最後の “じっこうせい” は「実行勢」(execution momentum)です。優れた戦略を活性化するためには、全社的な推進力が必要となります。
これら4つの “じっこうせい” が、KAIZEN(改善)、SHU-HA-RI(主・破・離)などと同様に、いつか世界中のビジネスで通じる日本語となることが私の夢です。
セブンスカイズ株式会社
グローバルエンタープライズ執行役員
鳥生英俊(とりう・ひでとし)