紙の書籍と電子書籍

航空関係の仕事をするうえで、旅客系の制度・システムはIATA PSC Resoution Manual、ランプ業務はAHM（Airport Handling Manual)等を参照することが多く、 弊社でも毎年購入しております。ひと昔前は、書籍版単独とCD ROM付きが選択でき、そのうち書籍版とPCにダウンロード可能なライセンス版のいずれか、または組み合わせで選べたと記憶しています。PSC Resoution Manual書籍版は2017年版から2018年版に移る際に、二分冊になりましたが、それを最後に廃止され、電子版だけになってしまいました。電子版はビューワの機能で検索を掛けたり、しおりをつけたりすることもでき、それなりに便利ですが、あの分厚い冊子をめくる速度や、あっちのページとこっちのページを見比べるなどの行為には書籍版に長があり、できれば、併用したかったなと考えるこの頃です。

一方で、電子版が優れると思う領域もあります。電子辞書の世界です。紙ではできない複数の辞書の串刺し検索が、電子ゆえに可能となり、最近ではスマホアプリも出現し、日々機能が強化されているようです。そんな中、電子版を待っていたのが、The BBI Combinatory Dictionary of Englishです。ずっと以前に海外出張した際、IATAのモントリオールと記憶していますが、本屋さんで手に取って購入したのが最初で、以来3版まで英文ドキュメントの作成に愛用しています。辞書の中にはeBook形式ではなく、スマホアプリになっているものも多くあり、このBBIについては本当はそれを期待していましたが、eBookのようです。折に触れて調べたつもりですが、迂闊にもいつ売り出されたのか知りませんでした。本ブログを書きながら改めて調べたところ、存在を知り、知ってしまったからには購入をと、自分を納得させているところです。邦貨換算で約一万円です。良い知財にはそれにふさわしい値段がするものと感じ入った次第です。

コンサルティング事業 運輸・旅行 佐藤久徳